環境問題を考えて近くの山の木で家を建ててみませんか?
近年環境問題が様々な形で取り上げられています。建築の世界でも様々な取り組みが紹介されていますがそのどれもが工業製品を多用し、パネル等により高い断熱性能を持たせた躯体に、オール電化やソーラーシステム等の設備を装備したランニングコストの低下を謳った建物であるように思います。建物使用時にエネルギーを使わないという点では確かに「エコ」なのでしょうが、本当に環境にやさしいのでしょうか?
そうした建物の躯体のプレカットや、設備を作るのに工場でどれだけのエネルギーが消費されているのでしょう。パネルや建物の木材は海外から輸入していますが運搬にはかなりのエネルギーを要します。また、解体時には建物のパネル等の工業生産品はゴミにしかなりません。また、リサイクルに廻せたとしても、そこでも多くのエネルギーが消費されます。エネルギーが多く必要とされるということは、温暖化ガスは多く排出されるということになります。
このように建てられた建物の多くが「使う」以上に建築・解体時に大きなエネルギーを必要としています。
当社では建築してから解体までの建物のライフサイクルを考えて、いかにエネルギーを使わずに環境問題を解決できるかを考慮して、近くの山の木を使って、職人の手で原則として手刻みで加工し建築することを考え今回その実現第一号が建築中です。
近くの山の木を使い、職人の手刻みで家を建てることは運搬経路が短く、大きな工場での加工もありませんので使用するエネルギーは小さくてすみます。使用する材料も天然素材を多用するため、解体時に再利用、または土に返すことができます。また、それを実現するため建物の構法も木組みの伝統的な工法を採用して,造る上でも使う上でもエネルギーの消費を少なくした家を建てる試みを行っております。
少々昔ながらの考えと思われる部分がありますが、このやり方が環境に負荷をかけずに環境問題を考えるもっとも最良のやり方と信じています。
只今建築中ですが、ホームページの更新とあわせてお披露目できればと思います。ご期待ください。
この構法は柱ではなく梁を通します。
左の写真のような梁を渡りあごで組んで梁組を構成します。
材料は埼玉県の西川材を使用しています。
写真は最も長い7Mの長さの梁材の刻み風景
建物計画時に作成した軸組み模型。
12月14日施主様の御結婚記念日にめでたく上棟いたしました
左の軸組み模型と同じようなアングルからの写真。
左の写真の火打梁が建物に取り付いた様子。
梁の上端が異なるため上の写真のように取り付きます。
梁には木柄で固定します。
写真の短い材料は火打梁。構法上少しユニークな
取り付き方をします。